2024年4月号の【かながわ経済新聞】にメディアロボテック(中央区千代田)が紹介されました。
■【産業あるある情報】メディアロボテック
メディアロボテックと明治大・伊丹専任講師
腰痛予防スマートデバイス開発
メディアロボテック(相模原市中央区千代田)は、明治大学理工学部電気電子生命学科の伊丹琢・専任講師と共同で、腰痛予防スマートデバイスを開発した。作業中などで腰痛につながる姿勢になるとリアルタイムで知らせる。これにより、日常から腰痛にならない姿勢を身に付けてもらう。人間工学に基づいた腰部負担解析のアルゴリズムを研究開発する伊丹専任講師の知見を生かした。開発したデバイスは、胸ポケットに収まるスマートサイズ。Androidスマートフォンアプリをダウンロードし、デバイスとペアリングすればすぐ使える。デバイスには「加速度」「角速度」「地磁気」の各センサーを内蔵、装着者の動きを“9軸”で解析していく。使い方としては、まずデバイスを胸ポケットに入れ、立ったまま5秒間のキャリブレーション(ゼロ点補正)を行い、装着者の体型を認識させる。その後、作業中に、装着者が腰痛につながる前傾角度やひねり角度になった場合、スマートフォンを通じてアラームで知らせる。腰痛リスクになる前傾角度などは、国際的な職業腰痛リスク評価法「REBA」に準拠した。
同デバイスを通じ、装着者はアラーム後すぐに姿勢を改善することで、腰痛を防ぐ。「1台で前傾角度だけでなく、ひねり角度も検出できるのも大きな特徴で
す」と、伊丹専任講師は話している。
■他業種への展開も
同社は「腰痛予防スマートデバイス・LBPP」(3万円)として製品化し、まずは看護や介護の教育現場での普及を目指す。
金沢勇社長は「(同デバイスを活用することで)労災防止にもなります。腰痛防止の市場は大きく、他業種への用途拡大も視野に入れています」と述べている。