平成28年5月号の【かながわ経済新聞】に、
(株)オーエイ(中央区田名3039-16(第1工場))が紹介されました。
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■【産業あるある情報】(株)オーエイ
職人不足にらみ 溶接ロボ導入
精密板金のオーエイ(相模原市中央区田名、TEL042.762.4021)は、少子高齢化で予想される将来の熟練工不足を見据え、アーム型溶接ロボットを導入した。ロボット導入の作業効率向上などを検証しながら、本格稼働していく。
製造プロセス改善へ
同社では金属加工から塗装までの一貫体制を構築。現在、板金の外形を整える加工から塗装に至る全行程を熟練工の”技”で行っている。
なかでも溶接は、強度や精度、美観も求められる難易度の高い加工とされる。
「板金加工でも、『切る』『曲げる』では技術者の優劣がつきません。しかし、溶接だけは見た目で技術の差が明らかになります」と久保誠社長。実際、熟練工が一番時間をかける作業でもある。
■熟練の動き再現
久保社長は「将来は熟練工が足りなくなります。生産効率の点からもロボット導入が不可欠でした」と説明。今後はロボットに対し、熟練工と同じ動きができるよう、ロボットにティーチングしていく。
また、熟練工でない作業者がロボットを使って作業してもお同じ品質が出せるよう、熟練工による作業標準も策定する。
先に実施したロボットの検証結果では、従来比で半分から3分の1の作業時間が実現できたという。「順調に稼働していけば、既存の溶接はロボットに移管し、熟練工や作業員はもっと難しい加工に取り組めます」と話しており、競争力アップにつなげる。
(かながわ経済新聞5月号7面掲載)