2016.04.12

「(株)クライムエヌシーデー」が【かながわ経済新聞】に掲載されました

平成28年4月号の【かながわ経済新聞】に、
(株)クライムエヌシーデー(南区下溝1096)が紹介されました。

■【産業あるある情報】(株)クライムエヌシーデー

次世代技術「かしこい金型」開発へ

日本発の次世代プレス金型技術を生み出していこうと、クライムエヌシーデー(クライムNCD、相模原市南区下溝、℡042.777.7333)などが中心になり「かしこい金型研究会」を発足させた。産学連携の研究組織。金型そのものにセンサーを取り付け、稼働中に生産品の不具合や破損する危険などを検知。
警告を発して即時対応を促したりできる「かしこい金型」の共同研究・開発を進める。プレス金型とIoT(モノのインターネット)の融合も目指していく。

プレス金型そのものが危険検知

発起人はクライムNCDの高橋百利会長。高橋会長は半世紀以上、プレス金型の研究開発に携わってきた経験がある。
「自動車業界では自動車運転技術など、技術革新が起きているのにプレス金型は進んでいません。昔から『低価格・短納期・高品質』というテーマだけが続いています。それでは付加価値が生まれません」と高橋会長。
そこで自らが発起人となり、同研究会を発足させた。「金型を作るまでの技術は追及しても、実際に稼働している金型の検証は不十分です」とし、稼働中の金型に対して以下の技術開発にスポットを当てる。

①危険状況や生産品の不具合などを検知して自らで即応対応(事前予知)できる。

②危険状況や生産品の不具合などを検知して、緊急警告が発せられる。

③自らの出生や過去の不具合、生産動向・メンテナンス情報履歴を蓄積してデータ告知できる。

同会では「かしこい金型」の定義としてこうした3点を整理。金型にセンサーを取り付け、周辺の機械と連動しながら稼働させるイメージで、今後は毎月1回、工場での検証を踏まえながら開発を進めていく。

クライムNCDなど産学研究組織

「これまでのように『物言わぬ金型』から『かしこい金型』へと進化しなければなりません。異業種企業も参加してもらい、どんどん進化させていきます」と話しており、日本のプレス金型技術の競争力アップにつなげる。
なお、同会の参加企業、大学は以下の通り。
▽クライムエヌシーデー ▽慶應義塾大学・青山英樹教授 ▽日本ユニシス・エクセリューションズ ▽日本デイトンプログレス(ミスミグループ) ▽アデック ▽ハルツ ▽特別アドバイザー・ファインテック中川威雄会長(東京大学名誉教授)。

(かながわ経済新聞4月号8面掲載)

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