2021年6月号の【かながわ経済新聞】に(株)清水原コーポレーション(相模原市緑区田名2180-3)が紹介されました。
トラック向け機械加工のノウハウ拡販
清水原コーポ、関連部品のシェア100%実現
機械加工、清水原コーポレーション(相模原市緑区田名、042.761.9050)は、トラック関連部品で培ってきた量産向け機械加工のノウハウを拡販する。「既存の設備でどんな部品が加工できるか、可能性を探っていきます」(山口友彦社長)としており、工作機械や半導体製造装置関連部品の受注にも乗り出した。また、現在の工場が手狭になっていることから、中長期的には新工場も見据える。
現在はドラムやハブ、ハブドラム、ディスクローター、リングギヤを中心に加工。いわゆる“丸物”を得意とする。中でも大手トラックメーカーの有力車種のブレーキ関連部品の一部は、同社がほぼ100%供給。ニッチだが高い市場シェアを持つ。
生産品目はいずれも量産物だが、トラック業界は国内生産が手堅いことから、現在の稼働率は8~9割という。「乗用車とは異なり、トラックは国内生産が盛んです。中・小型のトラック市場は日本独特で、海外はむしろ大型トラックの市場だからです。トラックが国内に存在する限り、部品加工の需要がなくなることはありません」と山口社長は語る。また、同分野では35年以上の経験があるため、製品によっては他社の半分の納期も可能という。
そんな同社が今後注力するのが他業界への挑戦。新型コロナウイルスの感染拡大で海外のサプライチェーンが寸断された経験から、大手製造業で基幹部品の生産を国内に切り替える動きが出ている背景があるほか、取引先業界を増やすことで、リスク分散につなげるのも狙いだ。「当社が加工する丸物を使用する分野は多いはずです」と山口社長。さらなる成長に向け舵を切っている。
(かながわ経済新聞2021年6月号6面掲載)