2019年4月号の【かながわ経済新聞】に(株)ボードプランニング(緑区西橋本5-4-30さがみはら産業創造センターSIC-2-604)が紹介されました。
自動車運転の安全を検証 セキュリティー対策で評価ボード開発 自社製品第二段
ボード・プランニング(相模原市緑区西橋本、TEL042.770.9757)は、クルマの自動運転の安全性を検証するための評価ボードを開発した。実際にクルマ業界でも採用されているものと同じマイコンをボード上に搭載し、そこに車載ネットワークを接続することで、クルマのネットワーク環境を卓上で再現。ハッカーからの攻撃があった場合、自動運転にどう影響を及ぼすのかを検証する。セキュリティ技術の開発に役立てていく。
2015年に社内に開発部門を増設して以来、自社製品第二弾。「車載ネットワーク評価向けECUボード」と名付けた。
高速・大容量の移動通信が可能になる次世代通信規格「5G」(第5世代)も追い風となり、需要が高まっている自動運転技術だが、一方でハッキングの危険性もある。同社の大谷保憲社長は「万が一クルマがハッキングされて乗っ取られたら、大事故・大事件になりかねません」と警鐘を鳴らす。
車種によるが、今ではクルマにも数多くセンサーが使われており、それらはマイコン(コンピュータ)によって制御されている。エンジンや車体(シャーシ)、車両(ボディ)、EV(電気自動車)、安全機能…。それら全てがネットワークで接続されている。そのため、自動運転のハッキングを防ぐための安全対策が急務になっている。
今回、同社が開発した新製品は、マイコン搭載のボードに接続口があり、そこにブレーキといったさまざまなネットワークをつなぎ、ハッキングを受けた場合の影響を検証していく。オープン価格。自動車関連業界向けに、初年度30台の販売を見込んでいる。
(かながわ経済新聞4月号5面掲載)