2020年8月号の【かながわ経済新聞】に(有)NDSエンジニアリング(相模原市中央区田名5407-2)が紹介されました。
使用済みマスク、15秒で殺菌 NDSエンジ、UV内蔵の自動装置を開発
NDSエンジニアリング(相模原市中央区田名、042.760.2789)は、使用中や使用済みマスクを投入し、わずか15秒で殺菌・脱臭できる多目的殺菌ロボット「UVランドリー」を開発した。毎分2・5平方メートルの空間殺菌能力も併せ持つ。同社は主に自動車業界向けの自動化装置の設計、製造を手掛ける企業で、ロボットビジネスにも参入している。今回、得意技術を生かして、製品化した。
殺菌方法はいたってシンプルという。まずマスクを入り口にあるチェーンコンベアのフックに吊るす。マスクはまるで回転寿司のように装置内を回り、パナソニック製UV殺菌灯(40ワット)が計4本搭載された装置内部の「殺菌ゾーン」を通過、出口に運ばれる。ここまでの時間は15秒。一度に4枚までのマスクが吊るせるほか、靴下やスリッパ、ハンカチにも使えるという。マスクは形状・材質を問わず、一度に両面殺菌が可能だ。
自動化装置やロボット開発で培ってきたノウハウを生かした。装置内部でマスクが引っかかってしまった場合は、センサーが検知し停止する制御システム(安全装置)も内蔵した。「コロナ禍で大変な中、何か力になれることはないかと開発しました」と長岡哲也社長。価格は140万円程度。オーダーメード生産にも応じる。
同社は第一号機を愛川町立愛川東中学校に試験納入。体育授業後や猛暑時には1日にマスクを何枚も替えている生徒もいたことから重宝されているという。
(かながわ経済新聞2020年8月号8面掲載)