2024年7月号の【かながわ経済新聞】にが紹介されました。

■【産業あるある情報】田中プレス工業株式会社

自動車部品がキャンプ用品に
田中プレス工業、ガス缶カバーを商品化

自動車用オイルフィルター部品製造、田中プレス工業（相模原市緑区西橋本）は、得意の深絞りプレス加工技術を活用し、キャンプ用グッズを商品化した。「自動車部品でつくったガス缶カバー」で、キャンプ時に使用するランタンやバーナーのガス缶を保護するもの。自動車用オイルフィルターをベースにアレンジした。
冷間圧延鋼板（SPCE）を深絞りし、粉体静電塗装を施した。ブラックとカーキの2種類。サイズは230グラムガス缶用（2420円）と470グラム用（2530円）をラインアップした。「（ガス缶カバーは）海外製品が多い中にあって、国内自動車メーカーの厳しい品質基準を満たすような、完全な日本製です」と、営業部の木原祐さん。同社は1941年の創業以来、プレス加工一筋。自動車のみならず、トラックや建機で使用されるオイル・燃料フィルターのパーツを年間500万個ほど生産。カラー鋼板を深絞りできる独自技術も持つ。
ただ、電動車両へのシフトが進む中、同社はオイルフィルターの次なる新規事業を模索、その一環として既存の設備や技術が生かせるキャンプ用品に着目した。
「相模原は自然豊かでアウトドアやキャンプが盛んな地域です。それならばキャンプで使える商品を作れないかと思いました」（木原さん）。現在、大手インターネット通販を中心に展開、3年後に5000個の販売を目指している。

(かながわ経済新聞　2024年7月号p7に掲載)