2019年8月号の【かながわ経済新聞】に(有)柴田製作所(相模原市緑区下九沢1610-3)が紹介されました。
アナログで差別化だ 精密卓上旋盤を導入
柴田製作所(相模原市緑区下九沢、TEL042.761.6066)は、アナログ技術で勝負する。「ベンチレース」と呼ばれる精密卓上旋盤の中古モデル(1986年製)を新規導入し、職人技による金属の切削加工事業を強化していく。
金属加工は今やコンピューターを使ったNC旋盤が主力。ものづくりがデジタル化する中で、旧来式の旋盤は”アナログ”とされ、精度を出すには腕が問われる。その世界にあえて踏み込んだ。
同社の主力事業は、鉄板などの素材に対し、無数の穴を開けて筒状に丸めるエレメント部品加工。自動車やオートバイの内燃機関の部品などに使われているが、生産量は取引先の事情に左右されてしまう。そこで、安定した売り上げを確保しようと着目したのが、旋盤を使った金属加工だ。
「NC旋盤ですと、機械のセッティングから始まり、完成まで時間がかかります。アナログの旋盤にはそれがありません。小回りが利きます」と柴田英児社長。地域の町工場では昔ながらの職人が高齢化で減ってきている。だからこそ温故知新が大切になると、柴田社長は日々腕を磨いている。
(かながわ経済新聞8月号7面掲載)