平成29年2月号の【かながわ経済新聞】に
(有)小松屋(緑区青山378-5)が紹介されました。
おみやげ用三味線 開発-東京五輪見据え-
小松屋(相模原市緑区青山、TEL042.780.8518)は、外国人観光客をターゲットとした”おみやげ用三味線”を開発した。
2020年東京五輪開催を見据えた製品だ。「しゃみ小町」と名付け、今春にも発売する。
合成皮使用、本格演奏も可能
通常の三味線よりも一回り小さく、直径70センチのため、スーツケースにも入り、飛行機に手荷物として持ち込める。三味線の胴には、動物の皮を使わず、独自開発した合成皮「リプル」を採用した。
三味線は、国内では愛好家が少なくなっているものの、海外に輸出する動きが出ている。しかし、三味線の胴は伝統的に猫皮や犬皮を使っている。三味線特有の音を出すためには動物の皮は欠かせないとされ、動物愛護の観点から国際的な普及の妨げになっていた。
昨年、同社の小松英雄社長が試行錯誤を重ね、合成皮「リプル」を開発。日本音響研究所(東京都渋谷区)で分析したところ、人間の耳では動物皮との違いが分からない音を出せることが分かった。そして今回、その合成皮を「しゃみ小町」に使った。
普及モデルと上位モデルの2タイプを用意。価格は1万5000円からを予定している。通常は30万円以上するという普通の三味線と比べると破格だ。
職人による手づくり。本格的な演奏も楽しめる。「将来は、成田空港のお土産店などで販売していきたいです」と、小松社長は意気込んでいる。
(かながわ経済新聞2月号8面掲載)