2025年5月号の【かながわ経済新聞】に株式会社 東京真空が紹介されました。
■【産業あるある情報】株式会社 東京真空
真空炉専用の冷却装置開発へ東京真空、
オプション製品のラインアップ拡充
東京真空(相模原市中央区田名)は主力製品である小型真空炉の多機能化を進める。オプション製品のラインアップを増やし、年内には第一弾として、BCP対策製品であるバックアップ無停電電源装置(UPS)搭載の真空炉冷却装置を開発するほか、さらなる小型サイズの真空炉なども投入していく。
熱処理や真空ロウ付け(真空中で金属を接合する技術)などで使用される真空炉の専業メーカー。その中でも「冷蔵庫と同等の大きさ」(吉村哲也社長)とする小型真空炉の設計、製造に特化している。
小型真空炉は量産前に材料をテストする研究開発用途などに使われる。同社の場合、大手企業の研究開発部門や大学・研究機関などに納入。「ニッチですが競合が少ない市場です」としている。
■BCP対応製品
今回、同社では小型真空炉のオプション製品や新型装置などのラインアップを拡充。まず年内にも真空炉に外付けするUPS搭載の小型冷却装置を投入する。
真空炉は炉内が1,300度の高温になるため、熱が外に漏れないよう、装置内部で冷却水を絶えず回す必要がある。しかし、停電時に電源供給が止まってしまうと、冷却も止まるため、過熱や事故につながるリスクを抱えてしまう。そのため、外付けできる冷却装置により、BCP対策や安全対策につなげてもらう。
このほか、さらなる小型真空炉や「グローブボックス付き真空炉」「焼き入れ機能一体型装置」などの開発も順次進めていく。
(かながわ経済新聞 2025年5月号に掲載)