2020年7月号の【かながわ経済新聞】に(株)ブロー(相模原市中央区田名8531-3)が紹介されました。
救急救命士と共同開発 救急搬送時、プライバシーを保護
ブロー(相模原市中央区田名、042.777.0453)は、救急搬送時に患者の顔を隠してプライバシーを保護するツールを同市南消防署の救急救命士と共同開発、受注を開始した。搬送時に使用するストレッチャーに装着する。
プライバシーを保護する意味から「PPカバー」と名付けた。ギアが付いた折りたたみ式。ストレッチャーへの装着時にギアを動かし、不織布で患者の顔全体を覆う仕組み。
もともと、同署の救急救命士が駅やショッピングモールなど、人が多い場所で救急搬送する際、患者の顔が見られてしまうことから、同ツールのアイデアを考案。同社が製品化を担うことになった。
同社はもともと、市販の軽自動車をベースにオリジナルパーツでカスタマイズした自社ブランドカーを展開する企業。救急救命分野の仕事は経験がなかったものの「“ないもの”をカタチにしていくものづくりはクルマと同じです」(富田涼子社長)と、昨年7月から開発に着手。これまで何度も試作を繰り返し、ようやく製品化した。
価格は5万5000円(不織布3枚付き)。すでに市消防局が20台の導入を決めており、今後は他の自治体にも販売していく。
(かながわ経済新聞2020年7月号5面掲載)